【地震防災】 グラグラきたら! 命を守る状況別マニュアル


1995年に発生した阪神・淡路大震災をきっかけに、防災意識が高まり「危機管理の時代」と呼ばれるようになりました。しかし、「防災=非常用の持ち出し袋を用意する」ことだけではありません。
地震中は、状況別の正しい防災マニュアルの知識が重要です。
今回は、「屋内」、「屋外」にいる場合を紹介します。

屋内

マグニチュード7・2の直下型地震・阪神淡路大震災では、6,434人もの命を奪い、4万人以上の負傷者を出す未曽有の大災害をもたらしましたが、亡くなられた方の約84%が家具や家屋の倒壊で圧死・窒息死しています。

いざという時のために、普段から住居内は、
・落下物がないこと
・物は全て戸棚やクローゼットに収納する
・倒れる物がないこと
が大切です。

大型の地震ともなると、テレビや大型家具、冷蔵庫が倒壊して凶器になる恐れがあります。
逃げ道を塞ぐ可能性もあります。
そうならないために、家具固定ベルトや専用の固定具で固定することが、自分の命だけでなく、大切な家族を守ります。

また、暗闇の中で地震によりガラスが飛散した場合、大ケガの元。家の中を見渡せば、食器棚、時計、額、鏡……と意外に多くのガラス製品が多いことに気づくことでしょう。
「ガラス飛散防止シート」を貼れば、ガラスの破片によりケガのリスクを減少できます。

住居内

グラグラときたら、まずは、どの場所にいても座布団、雑誌、カバン……何でもいいので、頭を守りましょう。もし、何もなければ、手の甲を上にして頭を抱え込んでください。

自分の身の安全を確保できたら、大声で家族の名前を叫んで安否確認を。安心感を与える言葉をかけましょう。子どもが別室にいる場合は、一番に確認を。家族の無事が確認できたら、避難用の出口を確保しましょう。

トイレや入浴中の場合にも、落ち着いてパニックにならないように。ガラスや鏡の破損に注意しましょう。

オフィス

ビル内は比較的安全と言えますので、揺れが収まるまでデスクなどの下にもぐり込みましょう。揺れが収まってから、オフィス内の安全確認と火の元の確認を。ガラスの破損によるケガには注意が必要です。

屋外

屋外では、周囲の人が我先にと行動する恐れがありますので、群衆に飲まれるとグッと危険性が高まります。そのときにいる場所の状況に応じた正しい行動が重要です。

スーパーマーケット、コンビニ、デパートなどの店舗

高く積まれた商品の棚が落下してくる危険性があります。グラグラ揺れ出したら、急いで商品棚などの危険から離れてください。
防災マニュアルの訓練を受けた誘導員にしたがって、避難しましょう。我先にと外に出る行動は将棋倒しの危険があります。

地下街

地下街は耐震構造なので、安全です。もし、真っ暗になっても、非常灯がつくので、群衆の動きに惑わされないように。落ち着いて、誘導灯に従って出口に向かいましょう。火災の場合は、姿勢を低くして行動を。

市街地

ガラス、看板、壁材などの落下物に注意しましょう。電線が垂れ下がっている、ガスの臭いがする場所には、二次災害の被害が出る可能性が高いので、絶対に近づかないことです。新しいビルがあれば、地震に強い構造なので、入口内部に避難しましょう。
住居だけでなく、勤務先などよく訪れる地域の防災マップ情報を調べておくことをおすすめします。

エレベーター

停止階で注意して降りましょう。万が一、閉じ込められた場合は、インターホンで助けを求めてください。インターホンがない場合は、スマホなどのモバイルでエレベーター内に記載のある電話番号に落ち着いて正確な場所や状況を説明してください。

スタジアム

通路や出口が狭いので、身勝手な行動と群衆に惑わされることはとても危険です。係員の誘導があるまで、落ち着いて待機しましょう。万が一、会場がパニックになり、出口に人が殺到して、待機できない状況や危険と判断した場合は、グラウンドに避難を。落下物の心配が少なく、安全地帯と言えるでしょう。

最後に

防災と頭の片隅にあっても、「何からすればいいの?」と、疑問符がつく方が多いことでしょう。例えば、家にある包丁はきちんとしまっていますか?
もし、しまっていないと、地震のときに凶器になる恐れがあります。防災とは、いきなり全てするものではありません。普段からの小さな心掛けが防災になり、命を守ってくれるのです。
「今日はテレビに耐震ジェルマットを貼る」、今度の休みは「お父さんに大型家具を1つ固定してもらう」毎日の少しずつ積み重ねが、いざという時に生死を分けるのです。

【保存版】避難場所についての基礎知識まとめ

防災で大事なことは正しい知識をきちんと理解することです。
地震や津波、台風などの災害が襲ってきたときに、自分を守るためには避難することが重要です。今回は防災の基礎知識として、避難場所について解説します。

避難場所ってどんなとこ?

そもそも避難場所ってどんな場所かご存知でしょうか?
学校や公民館などの集会所をイメージされる方も多いと思いますが、 “避難場所”と“避難所”では異なるものを指す言葉になります。

避難場所と避難所の違い

先ほど書いた通り、“避難場所”と“避難所”には違いがあります。
避難場所は、災害などで火災や津波といった危険が想定される際に避難するための場所であり、広域避難場所や緊急避難場所と呼ばれています。広いスペースが必要となることから屋外の公園やグラウンド、河川敷などに設定されており、一時的に避難することを想定しているため、飲料水や食料の備蓄はされていません。
避難所は、災害で住む家を失った人が一時的な避難生活を送るための場所であり、指定避難所と呼ばれています。生活を送っていただく必要があるため、屋内の公民館や小・中学校に設定さており、食料や水、毛布などの備蓄がされています。

避難場所を見つけよう

それでは実際に、災害に襲われた際に避難場所を見つけるためにはどうすればいいでしょうか?
避難場所を見つけるために役立つツールや知識をいくつかまとめてご紹介します。

避難場所のマークの意味

災害が起こる前に避難する場所を知っておくために普段から地図を見て避難できる場所の位置を知っておくことが重要です。国土地理院が避難所と避難場所について地図記号を設定しているので解説します。


地図記号は三パターンあり、それぞれ左から緊急避難場所、避難所、避難所兼緊急避難場所です。
避難所は一時的な生活を送るためのものなので、屋根が書かれており緊急避難場所は屋外のため屋根が描かれていないという点が大きな違いです。

避難場所については、マークの右側に対応する災害の種類を記載することになっています。


それぞれ、洪水・津波・落石・火災になり、使用例は次のようになります。


参照:国土交通省国土地理院 避難場所等の地図記号

最適な避難場所を知るためにハザードマップを活用しよう

ハザードマップとは、災害の被害予測地図のことで例えば洪水や津波が実際に起こった際に、どれだけの地域に被害が及ぶのかを地図上に記載したものです。
これを活用することで、自分の住んでいる地域にどういった災害の危険性があるのか、どの地域まで被害が広がる可能性があるのかを知ることができます。
国土交通省ハザードマップポータルサイトでは、自分の住む地域のハザードマップを調べることができ、事前に被害を予測してそれぞれの災害が発生した際の最適な避難場所の目星をつけることができます。

避難場所・避難所に関するまとめ

ここまで避難場所と避難所について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
何かあってから避難できる場所を調べるのではなく、事前に避難場所や避難所を知っておくことで素早い行動が可能となります。
自分と自分の大切な人の命を守るためにも、ハザードマップを活用して自宅近くの避難場所についてぜひ調べてみてください。